糖尿病網膜症などで網膜の血管がつまり、酸素や栄養が届かなくなった網膜を放置すると、 そこから急ごしらえのもろい新生血管が発生し、それが破れて大きな出血を起こすことがあります。それを防ぐために、酸素不足の網膜をレーザー光線で焼く治療が行われます。ある程度進行した網膜症では必須と言える治療ですが、視力改善が目的ではなく、あくまで病気の進行を少しでも抑えるための治療です。
また、網膜に穴の開く網膜裂孔でも、穴が広がって網膜剥離になるのを食い止めるために、穴の周りをレーザーで焼き固める治療が行われます。 いずれも点眼麻酔をして、15分程度の処置です。